浜松市議会議員・辻󠄀村きみこの会報誌「辻󠄀村きみこの活動報告」第4号(2026年春発行)の内容をご紹介します。2025年11月定例会の一般質問で、竹林対策と竹材の利用、空き園舎・空き校舎の利活用、高校生団体「アオハル隊」への応援を取り上げました。所属する環境経済委員会からのヌートリア対策のお知らせや、神原排水路調整池の完成もご報告します。
この号のポイント
- 2025年11月定例会で一般質問に登壇
- 放置竹林の対策と、竹を資源として生かす仕組みを質問
- 空き園舎・空き校舎を事業者も利用できるようにする考えを質問 → 新たな制度を検討との答弁
- 高校生団体「アオハル隊」の活動と応援の充実を質問
- ヌートリアの市民捕獲従事者制度(わなの貸し出し)と、神原排水路調整池の完成を報告
ごあいさつ
日頃より大変お世話になっております。新年度を迎えると、いよいよ任期最後の年となります。この3年間は、地域、そして市域全体も見据え、市民の皆様にとって住みよい街にするため、さまざまな課題と向き合ってきました。
令和7年度は会派の事務局を務めさせていただきました。物価高騰で市民の皆様の暮らしも大変厳しいなか、国の重点支援地方交付金を有効に活用するため会派内で議論し、会派からの提案が昨年の補正予算と新年度予算に盛り込まれました。
市町村合併から20周年を迎え、市内ではさまざまな記念事業が行われました。また議会では行政区再編に伴う議員定数の見直しなど、令和9年の改選期に向けて大きな動きがあるのではないかと思われます。目の前の課題と向き合いながら皆様の声に耳を傾け、引き続き頑張ってまいります。
一般質問(2025年11月定例会)
市議会11月定例会で一般質問に登壇しました。主な質問と市の答弁の要旨は次のとおりです。議会や委員会での発言は、浜松市議会のホームページからご覧いただけます。
竹林対策と竹材を利用する仕組み
質問
日本の森林面積(2022年現在)は約2,500万haで、そのうち竹林は約17万5,000ha、森林全体の約0.7%にあたります。今後、所有者の高齢化によって放置竹林がさらに増えることも考えられます。放置竹林は景観の悪化や、豪雨災害による地滑り、隣接する農地や住宅への侵入など、地域にとって深刻な問題です。竹林でも管理体制が重要との考えから、市の竹林対策と、竹材を資源として利用できる仕組みがないかを伺いました。
市の答弁(要旨)
放置竹林は、隣地や道路など周辺環境への侵入や土砂災害の発生などのリスクがあり、社会的な課題と認識しています。竹林の整備は所有者によるものが基本ですが、難しいケースが多く、森林づくり県民税を財源とした「森の力再生事業」などを中心に進められてきました。市ではこれまで、調理などに使う竹パウダーの開発や、地域産メンマの商品開発への支援で商品化された例もあり、市内の民間企業ではチップ化した竹がさまざまな形で利用されています。多くの市民に竹の特徴や魅力を知っていただくことが重要であり、新たな竹材需要の創出につなげます。
空き園舎・空き校舎の利活用
質問
空き園舎や校舎などの利活用は、地域資源の有効活用や地域活性化の観点から全国で注目されています。文部科学省の「令和6年度廃校施設活用状況実態調査」によると、平成16年度から令和5年度までの廃校の延べ数は8,850校でした。浜松市でも少子化により幼稚園や小・中学校の統廃合が進み、空き園舎や空き校舎が増えると考えられます。中山間地域以外でも、事業者などが利用したい場合に、条件に合えば利用できるようにする考えはないかを伺いました。
市の答弁(要旨)
市の規定では、空き園舎や校舎などの遊休財産は、国、他の地方公共団体、公共的な団体が、公用・公共用または公益事業に使う場合に貸し付けできることになっています。今後、市全体で行政目的がなくなり遊休財産となる幼稚園や学校などの施設が増えると予想され、中山間地域での貸付実績からも、事業者などの自由な発想や創意工夫を求めることが有効活用につながると考えます。こうしたことから、中山間地域以外の遊休財産についても、事業者などを公募して利活用できるよう、新たな制度を検討します。
青春はままつ応援隊「アオハル隊」
質問
浜松市では平成30年度から、地域の歴史や文化、自然環境などの魅力を掘り起こし、情報発信に熱心に取り組む高校生の団体を「青春はままつ応援隊」(通称アオハル隊)として認定しています。若者たちの活動にスポットを当て、行政も一緒になって応援すべきとの考えから、アオハル隊の活動の現状と、応援を充実させるための今後の取り組みを伺いました。
市の答弁(要旨)
令和7年度は7団体をアオハル隊として認定しました。6月の認定式では、地域の食材を活用した商品開発や浜名湖の環境保全活動など、各高校の発表を通じて経験や学びを共有しました。アオハル隊の活動は市公式ホームページにも掲載しています。今後は、アオハル隊が企業や市民活動団体、大学生など多様な主体と交流できるよう、認定式を市民に開かれた場所で行うことを検討します。
そのほかの質問
- スポーツを核としたにぎわいあるまちづくりについて
- 多文化共生社会の実現に向けて
- 若年層への健康啓発とプレコンセプションケアの推進について
環境経済委員会より:ヌートリアの市民捕獲従事者制度
令和7年(2025年)9月から、特定外来生物「ヌートリア」の市民捕獲従事者制度が導入されました。市内に5,000頭以上生息しているとされるヌートリアの防除を進めるため、農業者に限らず、被害を受けている方を対象に「わな」の貸し出しを行います。
- 申し込みから登録まで、スマホで完結
- 講習会はいつでも受講可能(自宅で動画を視聴)
- 詳しくは浜松市 環境部 環境政策課まで
神原排水路調整池が完成(2月18日 見学会)
- 貯留容量
- 20,280㎥(25mプール47杯分に相当)
- 深さ
- 1.5〜2.5m
- 場所
- 神原浄水場内
近年の豪雨で神原町・大久保町では冠水被害が頻発しており、地域から要望していた調整池が完成しました。2月18日の見学会には、地元住民と神久呂小学校の5年生あわせて約150人が参加し、ドローンによる記念撮影も行われました。
※九領川上流域の浸水対策については、会報誌 第2号の一般質問(2023年11月定例会)でも取り上げています。
日々の活動
環境経済委員会、デフリンピック ブラジル選手団の事前合宿、市長への補正予算の緊急提言、デコ活チャレンジ大賞の受賞式、中央卸売市場の初セリ式、えこはまでの紙パックリサイクル活動、雑がみ回収の啓発キャンペーンなどに取り組みました。
よくある質問
浜松市でヌートリアの被害を受けたときはどうすればよいですか?
浜松市では2025年9月から、特定外来生物ヌートリアの「市民捕獲従事者制度」を導入し、農業者に限らず被害を受けている方に「わな」の貸し出しを行っています。申し込みから登録までスマホで完結し、講習会は自宅で動画を見ていつでも受講できます。詳しくは浜松市環境部環境政策課にお問い合わせください(会報誌発行時点の情報)。
神原排水路調整池とはどのような施設ですか?
神原町・大久保町で頻発していた冠水被害を受け、地域の要望により神原浄水場内に完成した調整池です。貯留容量は20,280㎥(25mプール47杯分)、深さは1.5〜2.5mです。2026年2月18日の見学会には、地元住民と神久呂小学校5年生あわせて約150人が参加しました。
浜松市の空き校舎や空き園舎は、事業者が借りることができますか?
2025年11月定例会の答弁では、現在の市の規定では、空き園舎や校舎などの遊休財産は国・他の地方公共団体・公共的な団体が公用や公益事業に使う場合に貸し付けできるとされています。そのうえで、中山間地域以外の遊休財産についても、事業者などを公募して利活用できる新たな制度を検討するとの答弁でした。
日々の活動はInstagram(@tuzikimi)でも発信しています。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
